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この土日は実家で一人暮らしをしている母のところに行ってきました。
父が植えた芝桜がちょうど見ごろとなっていました。
私の母は、今月93歳になります。
去年よりずいぶん体を動かすことが億劫になったと言いながらも、身の回りのことは自分でしています。
そんな母の最近の口癖は、「私は運がいい」です。
以前は何気なく聞き流していたこの言葉。
ただ他の同年代の人と比べているんだろうと、ほとんどまともに聞いていませんでした。
でも最近、それって実はすごく深いことなんじゃないか、と感じるようになりました。
少し前までは、「うちは運がいいんだよ」とも言っていました。
「だから、うちから出た人はみんな運がいいの」
そう言われて、
なんとなく「そうかもな」と思っていました。
そして「そうかも」と思うだけで、その言葉を深く考えることはありませんでした。
でも最近、母は今、ほとんどの時間を一人で過ごし、人生をゆっくりと振り返りながら、
「私は運がよかった」と、心から思っていると私は感じるようになって来ました。
そして、それを言葉にして、家族に伝えてくれる。
母の、「私は運がいい」という言葉とともに、夫への感謝、一緒に暮らしていた夫の両親や兄弟、そして自分の両親や兄弟への感謝の言葉も語ります。
これってすごいことかも!!!と、やっと気が付きました。
実際、母の人生だって苦労がなかったわけではないです。
自営業の妻として支えながらパート勤めもし、舅、姑との暮らし、子育てと、人並みの苦労はしてきているのです。
でも、私の目からみても母は人生が進むにつれてどんどん幸せになっているように思います。
もしかしたら、母が「私は運がいい」と言い続けてきたからこそ、
本当に運がいい人生を引き寄せてきたのではないか、と。
世の中には「引き寄せの法則」という考えがあります。
口にした言葉、心に思い描くことが、現実をつくっていくという法則です。
そして、日本には昔から「言霊(ことだま)」という言葉があります。
言葉には魂が宿っていて、言ったことが現実になるという考えです。
「私は運がいい」
このたったひと言の中に、前向きなエネルギーと感謝と希望が込められている。
だからこそ、母はその言葉とともに、豊かな人生を築いてきたのかもしれません。
私もこれからは、家族に、そして自分自身に向かって、
「私は運がいいよ」って、笑顔で言っていきたいと思います。
それは、小さな魔法のような言葉。
きっと、聞いた人の心に、あたたかな光を届けてくれるはずです。
みなさんもいかがですか?
「私は運がいい!!」
いきいき人生ナビゲーター
真鍋眞弓