.
能登半島地震発生から一か月
被災地域の皆さまには、一日も早い復旧復興をお祈りいたします。
過去の災害の教訓に学び、災害発生当初から災害関連死が懸念されておりました。
その代表的なエコノミークラス症候群に関しては、言葉は知っているという方も多いのではないでしょうか?
飛行機で移動をしている途中の突然死から、名前が由来しています。
飛行機の狭いシートで同じ姿勢を取り続けていたことで、血のかたまり(血栓)ができ、心臓から肺に行く動脈が詰まる病態のことです。
災害時では、車や避難所など足を伸ばせない状況に長時間あるため起こる心配があります。
エコノミークラス症候群は、食事や水分を十分とらない状態で、同じ姿勢を取り続けることにより血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあるのです。
①足で血栓ができる
②血流血栓が移動する
③血栓が肺に詰まる
血栓が肺の動脈を塞いでしまい呼吸困難や心肺停止がおこる。
その予防をメディアでも度々とりあげていますが、ここでまた確認しておきたいと思います。
予防のために心掛けると良いこと
1.ときどき、軽い体操やストレッチ運動を行う
2.十分にこまめに水分を取る
3.アルコールを控える。できれば禁煙する
4.ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない
5.かかとの上げ下ろし運動をしたり、ふくらはぎをもんだりする
6.眠るときは足を上げる
などを行いましょう。
(厚生労働省HPより)
こんな運動も
① つま先を上げ下げ
② 指先をグーパー
③ つま先立ちでかかと上げ下げ
④ 足首をぐるぐる回す
⑤ ふくらはぎつまむ、マッサージする
ご高齢で自分でケアすることが難しい方には、エコノミークラス症候群を予防するための整膚を周りの方が行ってあげることが出来たらと思います。
ふくらはぎをつまむ。
股関節の周辺をつまむ
この様な方法で血行を良くします。
自分で体を動かすことが難しい方には、周りの方が優しくつまむという方法で、高齢者のエコノミークラス症候群の予防を行ってください。
もちろん、皮膚をつまむ、皮膚を引っ張る、自分で出来たらぜひやってください。