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インフルエンザが猛威をふるっています。
医療機関に掛かるのも混んでいて大変だという話も聞きます。
インフルエンザの感染力が強い原因は、インフルエンザウイルスの増殖スピードが普通の風邪に比べて猛烈に早いからです。
まずインフルエンザウイルスは人の鼻やのどの粘膜に付着し、体内へと侵入していきます。粘膜から細胞内に侵入するまでの時間はわずか10分程度です。
たった1個のウイルスは、体内へ侵入してから24時間経過した段階では、ウイルスの数は100万倍に達します。
インフルエンザウイルスが100万個に達すると、インフルエンザ特有の強い悪寒や高熱などの症状が急激に現れます。
こんな感染力の高いインフルエンザに家族のひとりが罹ってしまった時、ほかの家族にもうつりはしないかと心配になりますよね。
家族全員が順番にインフルエンザ罹ってしまった家があれば、ひとりだけで治まったという家もあります。
この差はなぜ?
インフルエンザがうつった、うつらないのその原因は、やはり個人の免疫力の違いによります。
ある人は、口や鼻から侵入したウイルスが、唾液や鼻水などの粘液によってウイルスを排除し感染せずに済んだり、
またある人は、インフルエンザウイルスが体内に侵入しても免疫システムがすぐさま作用し、増殖する前に不活化できれば症状がでないことも。
症状がなければ、感染していたとしても「かからなかった」ことになります。
免疫力を高めるには、
- バランスのよい食事を摂る
- 十分な睡眠をとる
- 適度な運動をする
- ストレスをためない
- ビタミンやミネラルを摂取する
- 予防接種を受ける
予防に注意していたとしても、運悪くかかってしまうことがあります。
ひとたび、家族のひとりがインフルエンザに罹ってしまった場合、他の家族に感染を広げたくない!!って思いますよね。
感染を広げないためにはどうしたらいいでしょうか?
まずインフルエンザの感染経路を知っておきましょう。
感染経路は主に飛沫感染と接触感染の2種類です。
飛沫感染とは、感染者の咳やくしゃみのしぶきを吸い込むことによる感染のことをいいます。
咳やくしゃみだけではなく、会話のときもしぶきが飛ぶので注意です。
接触感染は、感染者のつばや鼻水が物を介して手に付着することによる感染のことをいいます。
例えば、ドアノブなど感染者が触れたものを触ってしまえば感染は起こります。
ただし、インフルエンザは手にウイルスが付着しただけでは感染せず、口・鼻・目などの粘膜に触れることで発症します。
そのため、こまめな手洗いや手指消毒を行うことが重要になります。
インフルエンザ流行の原因がここのところ乾燥が続いていいたことによるとも言われています。
インフルエンザウイルスの生存率が最も高いのは湿度20%・室温10〜20℃の環境だそうです。
インフルエンザウイルスは21°Cの室温・湿度50〜60%の環境を維持すれば、感染力が下がることが分かっています。
エアコンや電気ストーブで暖房をする場合は、室内が乾燥しやすくなるので、部屋の湿度を注意します。
そのほかにも、冬は外気温が低く換気回数が少なくなりがちなので、2〜3時間に1回は換気をしておくとウイルスの充満を防げます。
【まとめ】
ひとたびインフルエンザが家庭内に入ってきたら、注意したいこと
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手洗い・手指消毒
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加湿・換気
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十分な栄養・睡眠
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生活スペースを分ける(可能であれば)
みなさま、くれぐれもお気をつけて!!