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前回のブログは、
でした。
今回は、漢方から見た肌の不調の見方について見てみましょう。
漢方では、「気のめぐり」という言葉を使います。
「気のめぐりが悪い、滞る」から調子が悪いなどという表現もあります。
それは、人の体は「気」「血」「水」で構成され、
正常な巡りが行なわれることで、元気で健康的な生活が送れるという考え方です。
「気」は体のエネルギーで、元気や気力という言葉にも使われている“気”です。
身体を温め、代謝の力を生みます。
「気」の巡りが悪くなるとイライラしがちになり、不足すると無気力になります。
「血」は、いわゆる血液で、身体の栄養分です。
「血」の巡りが悪くなると、肩こりや頭痛、目のクマなどの症状が現れ、不足すると肌や髪が乾燥したり、貧血気味になったりもします。
「水」は、血液以外の体内にある水分のことで、体液、リンパ液、涙、尿などを指しています。
「水」の巡りが悪くなると、代謝が低下して、余分な水分が体内にたまります。その結果、むくみ、手足の冷え、倦怠感といった症状が現れるようになります。
健康的な肌は、「気」によって、「血」「水」の栄養と潤いが全身を巡っています。
この働きが不足すると、肌は乾燥し、バリア機能は低下します。
体のエネルギーである「気」が不足したり、滞ると皮膚の状態は悪くなるのです。
「皮膚は内臓を映す鏡」です。
皮膚の状態をただ見るだけでなく、全身的な状態の現れととらえ、その不調の原因を見極めましょう。