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6月の終わり頃、94歳の母が突然「足に力が入らなくて歩けない」と言うようになりました。
それまでは、食事の支度も、お風呂も、身の回りのこともすべて自分でできていました。
それが急にできなくなり、トイレに行くにも、冷蔵庫まで行くのも大変だと言うのです。
「急に老化が進んだのではないか」「どこか病気なのではないか」と、心配になりました。
病院でいろいろな検査を受けましたが、大きな病気は見つからず、「動かなかったことによる筋力低下でしょう」というお話でした。
それをきっかけに、私たち兄弟3人は入れ替わり立ち替わりに母のところへ行くようになりました。
食事を作ったり、作り置きを届けたり、買い物をしたり…。
すると、不思議なくらい母が元気になってきたのです。
1か月ほどで食事の量も以前と同じようになり、表情も明るくなり、歩く力も元に戻ってきました。
その様子を見ていて、私たち兄弟で話したことがあります。
「もしかしたら、栄養が足りていなかったのではないだろうか。」
もちろん、本当の原因は分かりません。
でも、年齢を重ねると食が細くなり、気づかないうちに栄養が不足してしまうことは少なくありません。
栄養が足りなくなると筋力が落ち、体を動かすことがおっくうになり、さらに食欲も落ちる…。
そんな悪循環に入ってしまうことがあります。
今振り返ると、一つ思い当たることがありました。
母は調子を崩す少し前から、「佃煮を買ってきてほしい」とよく言っていました。
私が実家へ行くと、母は大根の煮物を作ってくれたり、具だくさんのお味噌汁を出してくれたりしていました。
その姿を見て、「普段もちゃんと食べているんだ」と思っていたのです。
でも、今思えば、私が行かない日は、ご飯と佃煮だけで簡単に済ませていたのかもしれません。
もちろん、今回の原因が栄養不足だったとは言い切れませんが、元気になった母の様子を見ていると、そんなふうに思ってしまいます。
この出来事をインスタライブでお話ししたところ、「うちの親も同じでした」「食事を見直したら元気になりました」「一緒にご飯を食べる時は良く食べます」というメッセージをたくさんいただきました。
介護をしている方、ご両親を心配している方が、同じような経験をされていることを知りました。
私自身も、母が元気だったことに甘えて、「大丈夫」と思い込んでいたことを反省しました。
年齢を重ねても、体は食べたもので作られています。
筋肉も、元気も、毎日の食事から生まれます。
だからこそ、「ちゃんと食べているかな」「たんぱく質は足りているかな」と気にかけることも、大切な健康づくりの一つなのだと改めて感じました。
整膚の施術でも、「体には本来、回復する力がある」とお伝えしています。
その力を支える土台になるのが、毎日の栄養と生活習慣です。
母から、改めて大切なことを教えてもらいました。
「年だから仕方ない」と決めつけず、小さな変化に気づき、寄り添うこと。
そして、毎日の食事を大切にする。
この経験が、どなたかのご家族の健康を見直すきっかけになれば嬉しいです。

(今年3月、ホテルのバイキングめっちゃ食べる食欲旺盛な母)
