こんにちは、日野市のまなべ整膚療院の副院長まゆみです。
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最近読んだ本
脳科学者、恩藏詢子著「脳科学者の母が、認知症になる」
オススメです。
認知症に対するイメージは、
今の話も忘れてしまう
自分の子どものことさえ忘れてしまう
勝手に家を出て徘徊する
意思の疎通ができない
お世話が大変
など、大変なイメージしかないけれど、
そんな暗いイメージを、ふわっと楽にしてくれるような本です。
脳のことなら全て理解しているはずの脳科学者である著者が、
何でも完璧にこなすスーパー主婦の母が認知症になったことへの動揺は隠せず、
一般人と同じように、認知症になった母に怒りをぶつけたり、涙したりすることも素直に書かれている。
しかしそこは脳科学者、
母親の行動を観察し分析、考察する。
脳科学者ならではの考察が人間味がありとても暖かく感じられ、
認知症という病を優しく受け止めることが出来るようになった。
哲学で有名なカントは、
晩年認知症を患っていたそうだ。
ボケたカントに周囲の人たちの尊敬の気持ちは変わらなかったそうだ。
また、アイヌの人たちは村の老人がボケて言葉が通じなくなった時、「神の言葉を話すようになった」と考えていたそうだ。
認知症がただただ不安な病気ではなく、なんかキラキラして見えてくる。。。。
この本を読む前と後では、私の認知症の方の接し方が変わったと思う。
接し方が冷たいとか優しいとかではなく、相手の気持ちを理解しようとする姿勢が変わったと思う。
気になった方、ぜひ読んでみてね!!
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