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弟が毎年、地域の方々と子どもたちのために開いていた「流しそうめん」。
我が家の子どもたちも小さい頃は、よく仲間に入れてもらっていました。
その流しそうめんが、今年で最後になると聞き、足を運びました。
理由は「子どもがいなくなったから」。
少子化や人口減少の波は、静かに、けれど確実に私が生まれ育った地域を変えてきています。
確かに、小さな子どもたちの姿はもうありませんでした。
けれど、その代わりに集まっていたのは“かつて子どもだった”大人たち。
30メートル以上もある竹のレーンを超スピードで流れるそうめんを、笑いながらすくう姿は、まるで子どもに戻ったようで、なんとも微笑ましい光景でした。
そして一番楽しそうにしていたのは、母の世代のお年寄りたち。
普段は自由に出歩くことが難しくなっても、この日ばかりは地域のみんなが集まり、笑顔が広がっていました。
子どもが減っても、喜びや賑わいは、こうして別の形で引き継がれていって欲しいと感じます。
子どもたちの流しそうめんは、今年で一区切りかも。
でも「終わり」ではなく、「次の世代へのバトン」なのかもしれません。
子どものために始まった行事が、大人の心をほどき、高齢者を笑顔にする場となったように、地域の営みは形を変えながら受け継がれていくのでしょう。
人口が減り、世代が移り変わっていく時代だからこそ、こうした小さな営みの一つひとつが、私たちの心をつなぎ直してくれる。
そんなことを強く感じた一日でした。
片付けを終えて帰って来た弟は、「来年もよろしくって言われたよ。」と言ってました。
――みなさんの地域にも、「子どもはいなくても、大人が子どもに戻れる場」ってありますか?よかったらぜひ教えてくださいね。