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睡眠時間が短いと言われる日本人
2021年OECD(経済協力開発機構)の調査で日本の平均睡眠時間は442分(7.3時間)と、OECD加盟国30カ国中最下位となっています。
睡眠時間の長さが国によって明らかに違う理由は、それぞれの国民気質もあるようです。
日本人は男女別で見てみると、圧倒的に女性の睡眠時間が少ないのです。
それは特に50代、40代、30代の家事、育児の真っただ中にいる女性の睡眠時間が短くなっています。
これは家事、育児、介護の担当がほぼ女性であることが大きな原因です。
実際、OECDの調査によると日本の男女で比較した際、女性は男性の4.8倍家事をしているという結果になっています。
働く女性は増えたのに、夫の家事への参加は増えず、女性の睡眠時間が削られてしまうのが現状です。
また、そこには妻として母として嫁として、睡眠時間を削って、寝ずに頑張る日本女性の気質が見えてきます。
先人の女性たちがやってきた妻として、母として、嫁としてあるべき姿を、今を生きる女性たちも綿々と受け継いでいるのだと思います。
日本と似ているのは韓国
2014年の同様の調査では、韓国が最下位となっています。
韓国も寝ずに頑張る人が多いのでしょうか。
睡眠時間が長いイギリス、フランス、スペインなどは、仕事とプライベートを分けて考え、人生を楽しむ時間を大切にすことで、睡眠時間もしっかり確保できています。
アメリカは睡眠への意識が高く、学校で睡眠について学ぶ機会があるそうです。
最近では、ハイパフォーマンスのビジネスマンほど夜しっかり眠るというブームが起きているそうで、寝ずに頑張るという日本人とは反対ですね。
人それぞれ最適な睡眠時間は違います。
日中眠くなったり、寝不足と感じたり、疲れが取れないなどの症状があったら、それは睡眠不足と言えるでしょう。
自分が常に睡眠不足と感じている方は、少し生活習慣を見直して、睡眠時間を長くしましょう。
睡眠の量を増やせない方は、睡眠の質を上げましょう。
日本人は寝る前に浴槽に浸かってしっかり体を温めるという生活習慣があり、これが短時間でも良い睡眠につながっていると言われています。
その入浴のポイントは、
- シャワーより入浴の方が効果高い
- 温度は40度前後
- 寝る2時間以上前が良い
- 入浴時間は15~30分程度
- 浴室の照明は控えめ
- 入浴後は適温(24度前後)で過ごす
元気でいるためには睡眠時間は大切です。
自分を守るためにも、睡眠時間を見直しましょう。